特集 どうする! 前立腺癌―多彩な治療薬をどう上手く使うか
〈mCRPCの薬物治療〉
前立腺の神経内分泌腫瘍:治療関連(誘導)型神経内分泌前立腺癌の特徴と治療
小坂 威雄
1
,
安水 洋太
1
1慶應義塾大学医学部泌尿器科学教室
キーワード:
治療関連(誘導)型前立腺癌
,
神経内分泌癌
,
小細胞癌
Keyword:
治療関連(誘導)型前立腺癌
,
神経内分泌癌
,
小細胞癌
pp.914-918
発行日 2023年10月20日
Published Date 2023/10/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1413207942
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▶ポイント
・治療関連(誘導)型神経内分泌前立腺癌は強力なアンドロゲン受容体(AR)シグナル阻害薬の登場により出現した近年増加傾向にある新しい疾患概念である.
・臨床像として,急速進行の実質臓器転移やPSAが低く腫瘍量と比例しない症例で検出されやすく,ARの発現は不均一・PSA染色像でも発現が低い傾向にある脱分化型で,病理学的定義は明確ではない.
・確立された治療指針はなく,プラチナ系薬剤が選択されるが予後不良でアンメッドニーズであり,今後の開発が期待される.
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