書評
がんCT画像読影のひきだし―稲葉吉隆,女屋博昭,清水淳市,前田章光 編
鈴木 賢一
1
1星薬科大・臨床教育研究学域実務教育研究部門
pp.502
発行日 2022年6月20日
Published Date 2022/6/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1413207602
- フリーアクセス
- 文献概要
- 1ページ目
本書を手にした瞬間,私は30年前のあの頃を思い出した.
就職して間もない私は,憧れていた病棟業務に配属され,呼吸器内科を担当することになった.患者の情報共有のために毎週カンファレンスに参加し,カルテを閲覧する機会が格段に増えたが,CT画像や検査所見,専門用語のオンパレードで頭の中は混乱し,専門書を読みあされば何とかなると思ったが考えは甘かった.当時,呼吸器内科のY医師はカンファレンス終了後,途方に暮れていた私に画像の見方や検査値の解釈などについて,カルテや実際の画像を示し夜遅くまで丁寧にレクチャーしてくれたことを思い出した.
Copyright © 2022, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.