増刊号特集 泌尿器科診療の最新スタンダード―平成の常識は令和の非常識
尿路・性器の感染症
前立腺炎
市原 浩司
1
1札幌中央病院泌尿器科
pp.122-127
発行日 2020年4月5日
Published Date 2020/4/5
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1413206872
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以前の常識
・前立腺炎はアメリカ国立衛生研究所(NIH)が提唱する分類法により4つのカテゴリに分けられていた.
・カテゴリⅢの慢性前立腺炎/慢性骨盤痛症候群(CP/CPPS)は多要因な症状症候群であり,単一病因を治療標的としても効果不十分であった.
・CP/CPPSの症状定量化と治療効果判定にはNIH-CPSIが有用であった.
現在の常識
・カテゴリⅢのCP/CPPSはPPSと同義とされ,CPPSは臓器特有症状の有無で泌尿器科領域以外を含めた分類,診断,治療の概念が導入されている.
・CPPSの主要症状はUPOINTS分類で整理し,陽性要素別に標的治療を行うと治療効果が高まる.
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