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特集 いま話題の低活動膀胱―これを読めば丸わかり!
〈疾患各論〉
神経原性の低活動膀胱(排尿筋低活動)
Neurogenic underactive bladder
榊原 隆次
1
Ryuji Sakakibara
1
1東邦大学医療センター佐倉病院脳神経内科
キーワード:
神経因性膀胱
,
神経疾患
,
低活動膀胱
,
自律神経障害
Keyword:
神経因性膀胱
,
神経疾患
,
低活動膀胱
,
自律神経障害
pp.150-154
発行日 2020年2月20日
Published Date 2020/2/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1413206811
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▶ポイント
・神経因性膀胱は,骨盤底筋・膀胱出口部(尿道)側の障害を単独で来すことはごくまれで,膀胱側の障害をしばしば来す.
・神経因性膀胱のなかで,脳疾患は過活動膀胱を,仙髄・末梢神経疾患は低活動膀胱と膀胱感覚の低下消失を,脊髄疾患・多系統萎縮症は過活動膀胱(蓄尿期)と低活動膀胱(排尿期)の組み合わせの形を呈することが多い.
・すなわち,原因不明の低活動膀胱をみたら,末梢神経(糖尿病,腰椎症が多い)・仙髄の疾患(潜在性二分脊椎など)・脊髄疾患(多発性硬化症,髄膜炎―尿閉症候群など)・多系統萎縮症などを疑い,精査するとよい.
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