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編集後記
小島 祥敬
pp.304
発行日 2018年3月20日
Published Date 2018/3/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1413206218
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一休さんで有名な一休宗純禅師の詩集『狂雲集』に詠われている一句に,「門松は冥土の旅の一里塚 めでたくもありめでたくもなし」という有名な詩があります.「正月に新しい年を迎えることでまた年齢を1つ重ね,飾られる門松がまるで冥土へと向かう道に築かれた一里塚みたいなものだ」という意味で,新年に浮かれる人々を皮肉り,骸骨のついた杖をつきながら京都の街を闊歩したとの逸話もあるそうです.
本誌3月号の編集後記の締切が年明け早々のため,今この原稿を書いているのが年末の12月31日です.年末にもかかわらず,たくさんの積み残された業務の処理に追われ,まさに今の私にとって,来る新年は「めでたくもありめでたくもなし」です.この原稿が読者の目に触れるのは年度末で,皆さんはさぞお忙しくされているのだろうと想像しながら筆を執っています.
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