学会印象記
「第32回EAU」印象記
元島 崇信
1
1熊本大学大学院生命科学研究部泌尿器科学分野
pp.546-547
発行日 2017年6月20日
Published Date 2017/6/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1413206047
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第32回欧州泌尿器科学会総会(The 32nd Annual EAU Congress)が2017年3月24〜28日の期間にロンドンで開催されました.出発当日の早朝にテレビのニュースからウェストミンスター橋周辺で車が暴走して歩行者を次々と跳ねるテロ事件が発生したとの報道があり,平和な日本でましてや熊本で生活していてテロ事件に遭遇することは皆無ですし,これまでわざわざテロ事件直後の場所に行く経験もなかったので,出発する前から不安を覚えながら飛行機に搭乗しました.搭乗前はヒースロー空港では,重厚な機関銃を持った武装警官がたくさん待ち構えているに違いないと思っておりましたが,実際到着すると入国審査が特別に時間を要したわけでもなく,武装警官も見かけたわけでもなく,少し拍子抜けしてしまいました.その後のホテルまでの道中も警官の数がやや多いかなという印象は受けましたが,この街で先日テロ事件が起こったことを連想させる場面はほとんどありませんでした.
学会場は,「ExCeL London」という中心部から電車で約1時間の場所にある巨大な展覧会会場でした.ここは再開発地区に位置していて,モーターショーやロンドンオリンピックが開催された場所でした.電車を降りてまず目につくのは,巨大な建築物に向かって入場していく多数の参加者の列で,ヨーロッパ,また世界における泌尿器科の位置づけを再認識させられました.
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