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特集 神経因性膀胱の完全制覇
〈大脳・脳幹疾患による神経因性膀胱〉
脳血管障害と下部尿路機能障害─脳卒中回復期から慢性期にみられる過活動膀胱を中心に
Cerebrovascular disorder and lower urinary tract dysfunction : focusing on overactive bladder recognized for the stroke convalescence and chronic phase
曲 友弘
1
,
黒澤 功
1
Tomohiro Magari
1
,
Isao Kurosawa
1
1黒沢病院泌尿器科
キーワード:
脳卒中
,
過活動膀胱
,
ADL
Keyword:
脳卒中
,
過活動膀胱
,
ADL
pp.128-136
発行日 2017年2月20日
Published Date 2017/2/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1413205866
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▶ポイント
・脳卒中における排尿筋過活動の発症機序は,脳幹部橋排尿中枢に対する前脳からの抑制性投射が障害される脱抑制のみでなく,脳幹に対する促進性投射の亢進も原因とされている.
・特に問題となる過活動膀胱以外に,下部尿路閉塞,認知症における機能性尿失禁や心因性の頻尿なども念頭に置く必要がある.
・早期の原疾患に対する治療,リハビリテーションによるADL拡大の双方が,下部尿路機能障害軽減につながる.
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