増刊号特集 泌尿器科処方のすべて─すぐに使える実践ガイド
11 併存疾患
消化器系
腸炎・下痢
水城 啓
1
1けいゆう病院消化器内科
pp.326-329
発行日 2016年4月5日
Published Date 2016/4/5
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1413205673
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疾患の概要
本邦での感染性腸炎の原因の80%以上はウイルス性である.感染性腸炎における便培養陽性例は1.5〜5.6%とされており,病歴と臨床所見より重症度,特に脱水の状態を評価し,いつ原因と考えられる病原体を検索するかが重要である.
便潜血および便中白血球の存在から細菌性下痢が考えられる.便中白血球はハイリスク群において便培養に続き検査を行うが,入院患者においては有用ではなくClostridium difficileの検査を行うのがよい.
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