研究と報告
陰茎切断術後の排尿補助器具の考案
内田 厚子
1
,
青木 いく子
1
,
山出 みき
1
,
長谷川 美恵子
1
,
吉井 千恵子
1
,
鈴木 恵子
1
,
前田 久美子
1
,
谷紀 美子
1
,
中村 靖子
1
,
島田 真知子
1
1三重県立大学医学部付属病院外科系混合病棟
pp.1156-1159
発行日 1973年9月1日
Published Date 1973/9/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1661916754
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I.はじめに
当病棟では,悪性腫瘍のなかでも比較的頻度の少ない陰茎腫瘍切断患者にたずさわる機会が多く,過去5年間に8例の症例を経験している.この疾患の術後,特に問題となるのは排尿姿勢の変化であり,そのすべての患者が女性と同様にしゃがんで排尿しなければならず,患者は非常にとまどっている現状にある,このなかでいかにして術前に近い排尿方法をとらせるかは看護上の重要な課題であると考え,術後の排尿補助器具のくふうと考案を試み,若干の成果を収めたのでここに発表する.
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