Japanese
English
綜説
女性遠位部尿道の狭窄性変化
Stenotic change in female distal urethra
宮川 征男
1
Ikeo Miyagawa
1
1鳥取大学医学部泌尿器科
1Tottori University School of Medicine
pp.483-487
発行日 1988年6月20日
Published Date 1988/6/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1413204758
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時の流れの中で,人間を取り巻く環境は確実に変化していくが,病気もこれと無関係ではあり得ず,種々の意味でその影響を受けていく。前立腺癌の増加,尿路性器結核の激減,結石波の問題等,泌尿器科領域でもこの例は多くみられる。しかし,病気そのものの本質的意味が変わることはきわめて考えにくいことである。
今から20年程前,少女の遠位部尿道狭窄は繰り返す尿路感染症や膀胱尿管逆流の,また,尿失禁の最大の原因の1つと考えられ,盛んに拡張等の治療が行われてきた。しかし,現在ではそれ程重要で,頻度の高い病態とは考えられておらず,診断の煩雑さやその際の患児の受ける苦痛のこともあり,余り省みられなくなっている。
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