Urological Letter・379
再発する尿路感染症
pp.800
発行日 1984年9月20日
Published Date 1984/9/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1413203887
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婦人の泌尿器科的外来患者のうちかなりの数は,もちろん初診患者についてであるが,再発性尿路感染症である。費用が高価になりつつあるという意識から,これらの患者の診断方法や治療に関して批判的研究をする気になつた。研究の結果,婦人の再発性尿路感染症の最新で最上のマネージメントは的をしぼつた適切な尿路のX線検査と膀胱鏡的検査をして,抗生物質はシングルドースか短期投与で治ることを知つた。すなわち治療の費用は減り,しかも安全性も高め得るし,治療的効果も損なわれることがなかつた。
尿路感染症を合理的に管理すれば,治癒はもちろん諸症状の軽減,余病の併発防止,診断のための検査や治療に伴う危険の減少などをきたし,重要な健康管理費の抑制にますます寄与することができる。
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