Urological Letter
尿道から膀胱にまで及んだ尖形コンジローム/稀な原因による尿閉
pp.495,530
発行日 1983年6月20日
Published Date 1983/6/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1413203586
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19歳の看護科の学生で2〜4週前から陰門に尖形コンジロームのできているのを診た。このコンジロームは2カ月ないし2カ月半の間彼女の相手との接触によるものと思われる。彼女にはその上,外尿道口にも何か病変があるし,多分膀胱に由来すると考えられる症状もあつた。この患者は何年か前にも来たことがある。その時は膀胱鏡検査で,慢性の尿道三角部炎をみつけたが,その他にこれという病変はなかつた。このような症状がつづいていることから,今回は再三膀胱鏡検査を繰り返した。膀胱底部から三角部の中心,そして頸部のほぼ全周に拡がつた,尖形コンジロームを思わせるような病変が認められた。これは尿道内にも拡がつていた。
前記3カ所からの生検で尖形コンジロームと確定できた。
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