手術手技
追加発言・1
大森 弘之
1
Hiroyuki Omori
1
1岡山大学医学部泌尿器科学教室
pp.621-622
発行日 1982年7月20日
Published Date 1982/7/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1413203382
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長久保氏が行つておられる腎部分切除術はその適応,手術手技,術前後の処置等々について,私の考え方,手技とその大綱においては変わりがなく,特にサンゴ樹状結石にその適応を拡大しておられることは,私も同様で賛意を表したい。私は追加として,手術手技の数点について現在行つている方法を述べてみたい。
まず,腎血流遮断であるが,腎のうつ血を防止する意味から,動脈のみをclampする考え方も一部にあるが,動静脈を同時にclampしても,実際上何らうつ血により手術遂行に支障はないので,筆者も述べているごとく,腎茎部の無用な完全剥離を行わず,腎動静脈は同時にclampしている。
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