Japanese
English
綜説
術後の全身管理
Postoperative General Management
美濃部 嶢
1
Takashi Minobe
1
1中央鉄道病院麻酔科
1Department of Anesthesia, central Hospital of J.N.R.
pp.831-840
発行日 1981年9月20日
Published Date 1981/9/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1413203202
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はじめに
手術の成否が,術後の全身管理をいかにきめ細かに行なうかにかかつていることは,現在の医学ではもはや常識となつている。
特に侵襲の大きい手術や,新生児,老齢者の手術,また合併症を有する患者の手術では,術前の全身状態の改善,術中の麻酔管理や熟練した手術手技なども当然必要不可欠な要素であるが,これらに優るとも劣らぬ重要な因子としてrecoveryroomやICUにおける術後の全身管理が必要であることは,われわれが日常経験することである。
泌尿器科領域においても,手術適応が拡大されその手術対象患者は高齢化し,手術侵襲も大きくなり,術中の大量出血もまれではない。
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