Case Study
尿路症状を呈した虫垂炎
田中 一成
1
1聖マリアンナ医大泌尿器科
pp.91-94
発行日 1981年1月20日
Published Date 1981/1/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1413203090
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〔症例1〕56歳,女性。
1980年2月20日初診。「12,3年前,左腎結石の手術を受け,その際,右腎に数個の小結石を指摘された。1月27日,右側腹部に疝痛ならびに血尿があつた。某医から腎結石の疑いで紹介された。腹部所見は右下腹部全体に圧痛ならびに筋性防御あり。尿検で蛋白(+),赤血球3/F,白血球3/F,グラム陽性桿菌(+),末梢血で赤血球377×104,白血球12,700,Hb12.5,BUN15,クレアチニン0.96,腹部単純写真著変なし。IVPは2月8日,2月15日とも右腎盂尿管が造影されない。以上より右尿路結石を疑つているのでよろしく。」という紹介状とともに即日入院した。
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