Japanese
English
綜説
長期透析例の知能の障害
Intellectual Deterioration in the Patients with Chronic Renal Failure
詫摩 武英
1
Takehide Takuma
1
1東京女子医科大学腎臓病総合医療センター内科
1Department of Medicine, Kidney Centcr,Tokyo Women's Medical College
pp.715-721
発行日 1980年8月20日
Published Date 1980/8/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1413202993
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緒言
慢性腎不全例においては,腎不全に陥つた早期から,思考力,集中力の低下がみられると一般成書には記されており1,2),実際の臨床で,若い腎不全患者と面談中にも,それが痛感され,食餌指導上の難点となつている7)。
これら知能の鈍化傾向を具体的に把握する目的で,筆者は内田クレペリン精神検査9)を試みに採用し,透析療法導入前,透析療法中,生体腎移植後の患者に施行した。そして透析導入および腎移植の成功が,患者の知能にどのような影響を与えるかを研究し,若干の知見を得たので報告する。
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