Japanese
English
手術手技
停留睾丸の手術—De Netto法
Surgical Treatment of Testicular Retention: De Netto's Operation
酒徳 治三郎
1
,
滝原 博史
1
,
那須 誉人
1
,
越戸 克和
1
Jisaburo Sakatoku
1
1山口大学医学部泌尿器科学教室
1Department of Urology, Yamaguchi University School of Medicine
pp.419-422
発行日 1978年5月20日
Published Date 1978/5/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1413202544
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はじめに
停留睾丸に対する治療法としてはホルモン療法と外科療法がある。この両者のうち,ホルモン療法は必ずしも満足すべきではなく,われわれの成績では約20%の成果しかみられず1),したがつて確実な外科的療法が特に重要であると考える。
停留睾丸を陰嚢内の正常位置に固定する手術,すなわち睾丸固定術には古くから多くの方式がある。われわれは睾丸を周囲から十分に遊離し,精系に張力がかからなければ術後に牽引の必要はないと考え,約10年前よりDeNetto&Goldberg2〜4)の記載した非牽引性肉様膜外睾丸固定術を行ない,現在までに112例,151側の手術を経験した。ここではその手術手技についてのべ,若干の考察を加えたい。
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