Urological Letter
再び射精管狭窄による症状の治療について,他
pp.500
発行日 1977年6月20日
Published Date 1977/6/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1413202370
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Dr.Roger Barnesと共著で筆者は以前に射精管狭窄について切除鏡による治療法を発表した。
泌尿器科医は誰でも性的興奮や性交で増強する会陰部および睾丸の痛みを訴える患者を診ている筈である。患者の多くは前立腺マッサージ,抗菌療法,温坐浴などで症状が緩解する。しかし,中には閉塞症状が出現して経尿道的切除術を必要とする患者がいる。それらの患者は切除後排尿は良くなるが,なお性的活動で会陰部および睾丸の疼痛が増強する。吾人はこの症状に注目すべきである。目的に叶うように前立腺の後側被膜中にまで深く切除し,射精管の天蓋部を切除すれば,しばしばこの症状を緩解することができる。
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