小さな工夫
新しく開発された尿道注入用陰茎把持器(サニーホルダー)の使用経験について
加藤 正和
1
,
鈴木 富夫
1
1仙台杜会保険病院泌尿器科
pp.886-887
発行日 1975年10月20日
Published Date 1975/10/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1413202051
- 有料閲覧
- 文献概要
このたび,ムサシェンジニアリングK.K.において新しく開発された尿道注入用陰茎把持器(サニーホルダー)を用いて尿道・膀胱造影法を行ない,満足すべき結果を得たので報告する。
従来,尿道および前立腺疾患の診断に必要な尿道・膀胱造影法を施行する際には,術者は左手指にて陰茎亀頭部を把持し,右手で注入器を尿道口部に当てがつて,造影剤を注入しながら撮影を行なつていた訳である。この場合には,撮影の瞬間も造影剤を注入し続けなければならないため,直接術者の手が放射線に爆射されることが問題になつている1)。しかし,防護の対策としては,防護用の手袋が挙げられる訳であるが,これを使用した場合には操作がやり難くなるため,大矢ら2)の調査では半数以上の機関が素手(無防護)で行なつている現状である。
Copyright © 1975, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.