文献抄録
V.A.C.Groupによる膀胱癌治療の予後
pp.138
発行日 1973年2月20日
Published Date 1973/2/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1413201563
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V.A.C.Group(Veterans Admi-nistration Cooperative UrologicalResearch Group)では1965年より1970年の6年間に412名の膀胱癌症例を8施設の病院で入院加療し,この内72名の症例について患者の協力の下にこの研究を実施した。72の癌症例はいずれもStage ⅡとStage Ⅲの浸潤癌で,他覚的には転移を認めないし,また以前に治療をうけていない症例である。患者を無作為的に3つの治療群に分けた。第1群は外科的処置のみ,22例。第2群は60Co深部治療のみ,27例。第3群は放射線治療後に外科手術施行23例の3群である。外科的処置は原則として膀胱全摘出と尿路変更が行なわれたが,術者が壁部分切除で完全に腫瘍を摘出し得ると考えた例は部分切除によつたもので9症例がある。60Coの深部治療は4〜5週日に5000radsを回転照射するのを原則とし,術前照射は4〜5週日に4000rads照射してその後4〜6週日後に膀胱全摘出を施行した。病理組織学的検索はすべてF.K.Mostofiによつて行なわれた。
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