Japanese
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手術手技
尿管結石の抽石法と副作用
Ureteral Stone Extraction and its Harmful Aftereffects
小池 六郎
1,2
Rokuro Koike
1,2
1杏林大学医学部泌尿器科
2財団法人東京総合医学研究所
1Department of Urology, Kyorin University School of Medicine
2Tokyo General Medical Science Institute
pp.795-800
発行日 1971年10月20日
Published Date 1971/10/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1413201239
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はじめに
尿管結石の治療法を大別すると待期療法,内視鏡的方法,手術療法の3種があるが,抽石法はこのうちの内視鏡的方法の重要部分を占めている。このうちの待期療法に関しては運動負荷による排石促進法,多量の水分摂取による水利尿法,薬物療法の3種があり,薬物療法には多数の薬剤が用いられている。待期療法が非常に有効なことは南ら(1964)により報告されているが,結石の大きさ,性状,部位,上部尿路の状態により排石期間の長短はあつても,いずれもある程度の期間を必要とし,実際に個々の症例でどの位待期する必要があるかを予想することは容易でない。そこで切石術によらない,より積極的な保存的療法に内視鏡的方法が挙げられる。
従来行なわれてきた内視鏡的方法としては,単なる尿管カテーテル法,尿管カテーテルを通して麻酔剤,鎮痙剤,粘滑剤などを注入して結石降下を促進する方法,尿管口嵌頓結石に対する尿管口切開法または電気凝固法,拡張カテーテル・球状カテーテルによる機械的拡張法などがあつた。
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