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特集(増刊号の)3 小児の泌尿器疾患
Ⅲ.検査法
小児泌尿器科における動脈撮影
Angiography in Pediatric Urology
福谷 恵子
1
Keiko Fukutani
1
1東京逓信病院泌尿器科
1Tokyo Teishin Hospital, Department of Urology
pp.125-132
発行日 1970年12月25日
Published Date 1970/12/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1413201076
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脳および心臓血管撮影は,小児に対してもすでに一般的検査法として普及されている。しかし腹部大動脈撮影・腎動脈撮影は,小児泌尿器科領域では一般に応用されていない。その理由は①血管が細く技術的に困難で危険を伴いやすい。②麻酔を必要として煩雑である。③動脈撮影を行なわなければ診断のつかない疾患が比較的少ない。④動脈撮影が補助的診断法として最も役立つ腹部腫瘍が速やかな外科的摘除を要し,検査のためいたずらに手術を延ばせないなどである。
しかし最近では,小児の動脈撮影法にも種々の改良がなされ,またその診断的応用にも新しい意義が報告されてきている。
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