シンポジウム インポテンツの臨床
器質的インポテンツの診断と治療
白井 将文
1
Masafumi Shirai
1
1東北大学医学部泌尿器科学教室
pp.1102-1105
発行日 1970年12月20日
Published Date 1970/12/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1413201049
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
緒言
本邦においては,最近経済の目覚しい発展による生活水準の向上や食生活の変化による体位の向上などに伴ない性生活様式も著しく変化してきた。たとえば性交回数を例にとつてみると,一般に日本人の性交回数は欧米人のそれと比較して少ないといわれてきたが,私どもの教室における性生活調査1)では欧米人と比較してなんらの遜色もみられないことが判つた。
一方,誤れる性知識の氾濫による性的ノイローゼ患者も年々増加しており,家庭の不和より,遂には離婚ざたまで引起こす例も少なくないことは周知の事実であり,最近に至りようやく正しい性知識の普及や性教育の問題が各方面で真剣に取上げられつつあることは喜ばしいことである。
Copyright © 1970, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.