シンポジウム インポテンツの臨床
序説
岡元 健一郎
1
Kenichiro Okamoto
1
1鹿児島大学医学部泌尿器科学教室
pp.1101-1102
発行日 1970年12月20日
Published Date 1970/12/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1413201048
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第58回日本泌尿器科学会において,会長南武教授の御意向で,上記のようなシンポジウムが企画されましたが,かかるテーマが取りあげられたのは初めてのことでありますので,本誌のもとめによりその概要を掲載します。
最近の内分泌学,染色体学(遺伝学)の発達により,男性性機能の一面である生殖能力の異常,すなわち男子不妊症の研究は,学問的に急速な発展をとげつつあります。しかし,男性性機能の他の一面である性交能力の不全,すなわちインポテンツの研究は,現在まで学問的な分析と治療体系の確立に対する努力が乏しく,学問的レベルでの取上げがなされていなかつたのが実情であります。
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