Japanese
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手術手技
勃起不全によるインポテンツ(erectile impotence)の手術
Penile Implants for Erectile Impotence
岡本 重禮
1
,
藤岡 知昭
1
Shigehiro Okamoto
1
,
Tomoaki Fujioka
1
1聖路加国際病院泌尿器科
1Department of Urology, St. Luke's International Hospital
pp.725-730
発行日 1980年8月20日
Published Date 1980/8/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1413202995
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はじめに
勃起不全によるインポテンツの手術には大別して陰茎海綿体に対する血管再生手術と補綴(pro-sthesis)***挿入手術がある。前者は1977年に創始され,多くは動脈を陰茎海綿体に吻合し,陰茎海綿体の血流を増加させることを目的としているが,欧米においても未だ治療成績について結論を出すまでには至つていない段階にあるので,これを省略し,ここでは後者のprosthesis挿入手術についてだけ記述したい。
prosthesis挿入によるインポテンツの治療は1960年Loeflerらのsingle rod prosthesis1),およびBerhriのdouble rod prosthesis2)に始まり,その後幾多の追試や改良が加えられ今日に至つている。当初prosthesisの材質はアクリル樹脂やポリエチレンであつたものに代つて1967年Peaman3)によつてシリコーン樹脂が使用されて以来不動のものとなつている。さらにSmallらによりsemi-rigid double rods(いわゆる Small Carrion pro-sthesis)が考案されたことにより4)prosthesisによるインポテンツの手術療法が世界中に広まつてきている。
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