Urological Letter
切除鏡のシースの誘導法について/尿管逆流と膀胱撮影について
pp.53,62
発行日 1970年1月20日
Published Date 1970/1/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1413200848
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膀胱頸部にangulationのある場合には,時には切除鏡のシースの挿入が困難なことがある。たとえ留置カテーテルがそれまで入れてあつた例においてさえ,そういうことがある。
糸状ブジーとそれに連結する尿道カテーテルの原理を用いて,すでに入れてあつたFoleyカテーテルか,No.14のRobinsonカテーテルをTimberlakeobturatorに付けて用いれば良い。Timberlakeobturatorの尖端からおよそ1inの3/8くらいのところにドリルで1/8inの孔をあける。留置カテーテルのロート状になつている部分より尖端側でこれを切断する。カテーテルの太さとobturatorの尖端との太さが切除鏡のシースの内径より細いことを確かめてから,obturatorの尖端をカテーテルの切断端に合せて,0号のクロミックガットで縫い合せる。そこでシースを冠せてあるそのobturatorをカテーテルを誘導子として膀胱内に挿入するのである。シースが膀胱内に入つたら,obturatorを抜き,これと縫合してあるカテーテルも抜去してしまう。
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