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特集(増刊号の)2 腎不全
Ⅲ.慢性腎不全
慢性腎不全の血液化学と症候診断の要点
Some Diagnostic Hints on the Correlation between Blood Chemistry and Clinical Symptoms in Chronic Renal Failure
加藤 暎一
1
,
阿部 信一
2
Eiichi Kato
1
,
Shinichi Abe
2
1慶応義塾大学医学部内科学教室
2国立東京第二病院内科
1Department of Internal Medicine, School of Medicine, Keio University
2Department of Internal Medicine, 2nd National Hospital of Tokyo
pp.55-62
発行日 1969年12月25日
Published Date 1969/12/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1413200815
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はじめに
慢性腎不全は,つい10年程前までは内科的な保存的療法によってわずかな延命効果を期待するのみで,積極的治療法のない予後の悪い疾患とされていたが,腹膜潅流,人工腎臓による長期透析療法の進歩や,腎移植成功例が数多く報告されて社会復帰も決して稀ではなくなりつつある。この際homeostasisと関連の深い血液化学的なデータの解釈につき理解を深めておくことは,今後の腎不全対策をより有効に行なう上に必要と思われる。
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