Japanese
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特集 前立腺全摘除術後の合併症―予防と対処
尿失禁:軽症~中等度―男性スリング手術
The male sling as a therapeutic strategy for post-radical prostatectomy urinary incontinence
増田 均
1
Hitoshi Masuda
1
1がん研究会有明病院泌尿器科
キーワード:
男性スリング手術
,
腹圧性尿失禁
,
前立腺全摘除
Keyword:
男性スリング手術
,
腹圧性尿失禁
,
前立腺全摘除
pp.217-222
発行日 2013年3月20日
Published Date 2013/3/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1413103044
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要旨 欧米では,前立腺全摘除後の腹圧性尿失禁に対する外科治療として,人工尿道括約筋と尿道スリング手術が普及している。本邦でも,前者が保険収載され,重症尿失禁患者に対する治療は大きく前進した。一方,後者の軽~中等症尿失禁患者に対する治療成績は,前者に遜色なく,低侵襲かつ自然排尿を担保するため,患者数の面から考えても,早急に取り入れ,普及させるべきと思われる。尿道スリング手術には,主に,恥骨固定型と経閉鎖孔型の術式があるが,女性尿失禁治療に造詣の深い医師には,導入は必ずしも困難ではないと推測される。欧米のキットの導入,本邦における独自の工夫,両者が相まって,体系化されていくことが望まれる。
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