珍しい外陰部疾患・10
性感染症
三木 誠
1
1東京医科大学
pp.360-361
発行日 2012年5月20日
Published Date 2012/5/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1413102798
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梅毒(syphilis)
Treponema pallidum subspecies pallidum(T.p.)の感染による。一般に皮膚や粘膜の小さな傷からT.p.が侵入することにより感染し,血行性に全身に及び,いろいろな症状を引き起こす。
第一期梅毒:感染後約3週間して感染局所に小豆大から小指大の軟骨様の硬度のある初期硬結が生じる。やがて周囲の浸潤が強くなり盛り上がり,中心に浅い潰瘍が形成され硬性下疳となるが無痛である。男性では冠状溝,包皮,亀頭部,女性では大小陰唇,子宮頸部に好発する。口唇,手指などにも稀にできることがある。
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