Japanese
English
特集 泌尿器科ベッドサイドマニュアル
Ⅵ 術式別にみた術前・術後管理
074 膀胱尿管逆流症防止術
Antireflux operation for vesicoureteral reflux
鯉川 弥須宏
1
,
此元 竜雄
1
,
山口 孝則
1
Yasuhiro Koikawa
1
,
Tatsuo Konomoto
1
,
Takanori Yamaguchi
1
1福岡市立こども病院・感染症センター泌尿器科
pp.399-403
発行日 2012年4月5日
Published Date 2012/4/5
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1413102751
- 有料閲覧
- Abstract 文献概要
- 1ページ目 Look Inside
- 参考文献 Reference
[1]泌尿器科診療の基本
膀胱尿管逆流症は,小児泌尿器科に携わるものにとっては日常的によく遭遇する疾患の1つで,その防止術は尿路感染のコントロールや腎機能温存の目的で考慮される代表的な手術治療の1つである。逆流症防止術にはさまざまな報告があるが,open手術においての基本は,尿管に屈曲を作らないように留意しながらの十分な粘膜下トンネルの作成である。また,近年は内視鏡的な膀胱尿管逆流症防止術も小児に対して施行されるようになり好成績を示す施設もあるが,こちらの管理,処置の手順は他の機会に譲るとして,本項では通常われわれが施行している膀胱内操作のみでのCohen法によるopen手術の周術期でのベッドサイドでの処置,患者管理を中心に述べる。
Copyright © 2012, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.