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特集 泌尿器科ベッドサイドマニュアル
Ⅱ ベッドサイド処置の実際
009 尿道ブジー
Urethral sounding
雑賀 隆史
1
Takashi Saika
1
1広島市立広島市民病院泌尿器科
pp.54-56
発行日 2012年4月5日
Published Date 2012/4/5
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1413102667
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[1]はじめに
尿道ブジーは尿道拡張を意図する操作であり,尿道狭窄症例に対する尿道拡張,またこのような症例の術後再狭窄防止,早期発見のために定期的に行ったり,尿道の病的狭窄はない症例でも,切除鏡などの内視鏡挿入や,より径の太いカテーテル挿入などの際に拡張することがある。尿道金属ブジーは盲目的操作であるために,また軟性鏡の発達と普及から,最近では尿道狭窄症例の第一次的拡張には尿道鏡下に狭窄部の状態を確認しつつガイドワイヤーを挿入することで安全に拡張する方法が一般的になっており,尿道狭窄症例にいきなり金属ブジーを挿入することはほとんどなくなったといえる。しかしながら,ベッドサイドにおいて尿道拡張を必要とする機会は少なくなく,泌尿器科医における基本的手技といえる尿道拡張については各種方法に習熟し,適切に選択されなければならない。
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