書評
「《シリーズ ケアをひらく》リハビリの夜」―熊谷晋一郎 著
岩﨑 清隆
1
1群馬大学
pp.656
発行日 2010年8月20日
Published Date 2010/8/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1413102097
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この本の著者は,脳性まひを持った小児科医である。この本には,著者の幼少時からの運動学習,モノや人への働きかけの学習のプロセスがある種の感慨をもって描かれている。感慨といっても独りよがりな情緒論に陥ることなく,全体が透徹した公平な視点に貫かれている。適切な内容に,それに見合う適切な言葉が用意周到に選ばれているので,味わい深いと同時にその描写がとても美しくも感じられる。
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