書評
「消化器外科レジデントマニュアル 第2版」―小西文雄 監修/自治医科大学附属さいたま医療センター一般・消化器外科 編著
志田 晴彦
1
1東京厚生年金病院外科
pp.561
発行日 2010年7月20日
Published Date 2010/7/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1413102080
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2005年に発刊された『消化器外科レジデントマニュアル』が待望の改訂を迎えることになった。この間に多くの外科レジデント,研修医の必携の書として彼らを育てた実績をもっての改訂である。不肖私が“『外科レジデントマニュアル』からさらに一歩消化器外科へ進む本”として本書初版の書評に記したように,日進月歩の外科分野のマニュアルとして改訂にはたいへんなご苦労があったものと察する。実際にこの第2版を見ると,小西教授のもと自治医科大学附属さいたま医療センター一般・消化器外科のスタッフが,最新の情報を求めながら日々診療されているご苦労がそのままマニュアルに反映されていると感じた。それぞれの項目で5年間の新しい知見が盛り込まれているが,特に「内視鏡下手術の基本」「stapling deviceの種類と使い方」の項や,各種の消化器癌取り扱い規約やガイドラインなどの更新に応じたそれぞれの章での改訂に医局員のきめ細やかな配慮が印象的である。
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