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特集 ESD時代の外科治療
大腸癌に対するESD
自治医科大学附属さいたま医療センターでの「外科の対応」
Endoscopic submucosal dissection of the colorectal lesions:surgeon's role in our center
桑原 悠一
1
,
河村 裕
1
,
佐々木 純一
1
,
溝上 賢
1
,
小西 文雄
1
,
高松 徹
2
,
吉田 行雄
2
Yuichi KUWAHARA
1
1自治医科大学附属さいたま医療センター一般・消化器外科
2自治医科大学附属さいたま医療センター消化器科
キーワード:
内視鏡的粘膜下層はく離術
,
外科
,
保存的治療
Keyword:
内視鏡的粘膜下層はく離術
,
外科
,
保存的治療
pp.1122-1126
発行日 2010年8月20日
Published Date 2010/8/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407103152
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要旨:大腸腫瘍に対する内視鏡的粘膜下層はく離術(ESD)が導入されてきているが,手技的難易度が高く,穿孔などの合併症リスクが高いことが知られている.したがって,ESDの適応については消化器内科医と外科医により十分に検討されたうえで施行されるべきである.今後,技術的向上やデバイスの開発が進められれば,ESDはより安全に施行され普及していくことが予想される.しかし,ESDの適応を検討する際やESD施行後に合併症が生じた際などには外科医の関与が必要であることには変わりはないであろう.ESDの適応についてはもちろんのこと,ESDによって生じた合併症への外科的対応が求められることがあるので,常日頃より外科医もESDの特性や危険性の理解を深めておくことが必要である.
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