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特集 イラストレイテッド 膀胱全摘除術と尿路変向術
手術手技
(3)尿路変向術
19.尿失禁型―尿管皮膚瘻―チューブレス尿管皮膚瘻術
Surgical techniques for improving tubeless cutaneous ureterostomy
宮地 禎幸
1
,
永井 敦
1
1川崎医科大学泌尿器科
キーワード:
チューブレス尿管皮膚瘻
,
広川法
,
腹壁トンネル安定化
Keyword:
チューブレス尿管皮膚瘻
,
広川法
,
腹壁トンネル安定化
pp.159-165
発行日 2009年4月5日
Published Date 2009/4/5
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1413101710
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要旨:尿管皮膚瘻はストマ狭窄の頻度が高いことが難点とされるが,チューブレスにさえなれば低侵襲で腸管の合併症もなく,回腸導管を凌駕する術式である。われわれは,チューブレスの率が高いとされる広川法に加え,腹壁の尿管貫通部(腹壁トンネル)の腹直筋鞘の前葉と後葉を縫合する方法を併用することで腹壁トンネルの太い径を保ち,筋膜による屈曲を回避する安定化処置を行って,チューブレスの成功率25/26腎(96.2%)という良好な成績を得ている。チューブレス尿管皮膚瘻作成には,①良好な尿管の血流の確保,②ストマ対側の尿管の十分な長さ,③腹壁トンネルの安定化,④ストマと腹壁トンネルがずれないこと,が重要と考えられる。
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