Japanese
English
特集 男性不妊症に対するマイクロサージェリー
顕微鏡下精巣内精子採取術
Microdissection testicular sperm extraction
宮川 康
1
,
辻村 晃
1
,
高尾 徹也
1
,
岡本 吉夫
2
,
奥山 明彦
1
Yasushi Miyagawa
1
,
Akira Tsujimura
1
,
Tetsuya Takao
1
,
Yoshio Okamoto
2
,
Akihiko Okuyama
1
1大阪大学医学部泌尿器科
2岡本クリニック
キーワード:
無精子症
,
精巣
,
精子
Keyword:
無精子症
,
精巣
,
精子
pp.575-580
発行日 2008年7月20日
Published Date 2008/7/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1413101533
- 有料閲覧
- Abstract 文献概要
- 1ページ目 Look Inside
- 参考文献 Reference
要旨 非閉塞性無精子症に対する顕微鏡下精巣内精子採取術(MD-TESE)は,従来法に比べて精子採取率が比較的高く,手術による精巣障害を可及的に回避できる最も理想的な術式である。しかし,セルトリセルオンリー症候群などの重度の造精機能障害例では,手術用顕微鏡による精細管の観察や採取組織からの精子検索は長時間を要し,手術時間および精子採取率には学習曲線効果を認める。また,得られた非閉塞性無精子症患者の精子は,閉塞性無精子症患者の精子と比較して受精率・妊娠率が劣るうえ,実際には術後テストステロン低下が生じることも明らかとなってきた。本術式選択にあたっては,不妊カップルへの十分なインフォームド・コンセントが必要である。
Copyright © 2008, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.