Japanese
English
特集 泌尿器科救急
急性腎不全
Acute renal failure
星長 清隆
1
Kiyotaka Hoshinaga
1
1藤田保健衛生大学医学部腎泌尿器外科学
キーワード:
急性腎不全
,
急性尿細管壊死(ATN)
,
腎阻血
Keyword:
急性腎不全
,
急性尿細管壊死(ATN)
,
腎阻血
pp.1087-1093
発行日 2007年12月20日
Published Date 2007/12/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1413101316
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要旨 急性腎不全は,発症機序から腎前性,腎性,腎後性に分類されるが,早期に原因を確実に診断することが適切な初期治療につながり,ひいては予後を左右する。近年,高齢者に対しても侵襲性の高い検査や治療が積極的に行われ,急性尿細管壊死(ATN)の発症の頻度は増加している。ハイリスク患者がATNに罹患すれば,続発する合併症などにより予後は不良となる。ATNをきたす可能性がある患者には,検査や治療の開始前から十分な利尿をつけ,腎毒性薬物の使用を控え,脱水や血圧低下を防止することが肝要である。また,急性腎不全と診断すれば,素早く適切な治療を開始し,合併症の発生防止に重点をおいた全身管理を心掛けるべきである。
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