特集 ここが聞きたい―泌尿器科処置・手術とトラブル対処法
Ⅰ.泌尿器科処置
【尿管ステント留置術】
26.尿管ステントを留置している患者です。ステントを抜去しようとしましたが,抜くことができません。どのように対処すればよいでしょうか。
長田 恵弘
1
,
内田 豊明
1
,
小路 直
2
,
寺地 敏郎
2
1東海大学八王子病院泌尿器科
2東海大学医学部泌尿器科
pp.85-86
発行日 2007年4月5日
Published Date 2007/4/5
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1413101102
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尿管ステント法は炎症,尿路結石,先天性疾患,悪性腫瘍などによる尿路通過障害に対して従来の腎瘻や尿管皮膚瘻などの尿路変向術に代わるものとして頻用され,最近ではendourology, ESWLの発展と普及につれて尿管にステントを留置する機会が増加している。ステントを尿管内に長期間留置することによって生じる問題点として,尿路感染症,血尿,膀胱刺激症状,膀胱尿管逆流症がみられたり,ステントに結晶物質が付着し結石が形成されステントが抜去不能に陥ることがある1,2)。
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