特集 ここが聞きたい―泌尿器科処置・手術とトラブル対処法
Ⅰ.泌尿器科処置
【陰囊水腫穿刺】
4.エコーにて隔壁を伴っているのが確認できた陰囊水腫の患者です。陰囊水腫はいくつもの小部屋に分かれているようです。1か所穿刺してもあまり排液できません。何か所も穿刺してよいでしょうか。
大森 聡
1
,
近田 龍一郎
1
,
藤岡 知昭
1
1岩手医科大学泌尿器科
pp.26-27
発行日 2007年4月5日
Published Date 2007/4/5
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1413101080
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陰囊水腫は,腹膜鞘状突起の正常ないし部分閉鎖により形成される精巣鞘膜内の内容液の分泌・吸収の不均衡により発生すると考えられている。無痛性の弾性・軟の腫瘤として触知され,透光性を有し,超音波では内部均一な低エコーの腫瘤として描出される(図1)。
水腫の増大による不快感・牽引痛などの症状を認めたり,着衣などの日常生活に支障をきたす場合に治療の適応となり,根治療法は手術療法になる。
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