特集 前立腺疾患のすべて
Ⅱ 前立腺肥大症
治療法の選択と実際
経尿道的治療
尿道ステント法
桝田 周佳
1
,
安本 亮二
1
Chikayoshi Masuda
1
,
Ryoji Yasumoto
1
1大阪市立十三市民病院泌尿器科
pp.115-118
発行日 2003年4月5日
Published Date 2003/4/5
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1413100838
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1 はじめに
本格的な高齢化社会を迎えている現代において,前立腺肥大症を含めた下部尿路通過障害による排尿障害を訴える高齢男子が増加している。高齢に加えて,食生活の欧米化が進み,さまざまな全身性合併症を有する症例も多く,入院が難しい症例や手術困難なpoor riskな症例に対して,前立腺高温度療法,尿道拡張バルーンによる後部尿道拡張術,尿道ステント留置術などが行われるようになってきている。
このうち尿道ステントは,1980年頃からさまざまな形状のものが開発された。本邦でもほぼ同時期より保険治療が行われている。尿道ステントは一時留置型(temporary type)と永久留置型(permanent type)に分類され,さらに一時留置型は第一世代(first generation)と第二世代(second generation)とに細分類される。今回,一時留置型ステントの第一世代と第二世代,永久留置型ステントについてそれぞれの代表的な尿道ステントについて述べる。
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