Japanese
English
特集 Female urology
腹圧性尿失禁の手術療法
Surgical therapy for stress urinary incontinence
窪田 泰江
1
,
佐々木 昌一
1
,
郡 健二郎
1
Yasue Kubota
1
,
Shoichi Sasaki
1
,
Kenjiro Kohri
1
1名古屋市立大学大学院医学研究科腎・泌尿器科学分野
キーワード:
腹圧性尿失禁
,
手術療法
,
スリング手術
,
TVT法
Keyword:
腹圧性尿失禁
,
手術療法
,
スリング手術
,
TVT法
pp.703-708
発行日 2006年9月20日
Published Date 2006/9/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1413100728
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要旨 女性腹圧性尿失禁の外科的治療は,腟前壁縫縮術から始まり,下腹部切開により直視下に膀胱頸部を挙上するBurch法などの開放手術から,より非侵襲的な経腟式膀胱頸部挙上術であるStamey法などの手術法を経て,現在はプロリンテープをスリングとして用い,尿道中部を支えるTVT(tension-free vaginal tape)法が主流となっている。このほか高齢者や重篤な合併症を持つ患者にも施行できるコラーゲン注入法があるが,再発による再治療が避けられない。本稿では,局所麻酔下でできる低侵襲手術として脚光を浴び,欧米のみならずわが国でも標準術式となりつつあるTVT法を中心に概説し,最近欧米で急速に増加しているTOT(trans-obturator tape)手術についても紹介する。
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