小さな工夫
指ガイド下経直腸的前立腺狙撃生検(directed biopsy)の手技
小野 芳啓
1
,
伊藤 一人
1
1群馬大学医学部泌尿器科
pp.436
発行日 2004年5月20日
Published Date 2004/5/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1413100550
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泌尿器科研修医となった1989年の頃は腎生検用バイオプシーガンが普及し,それまでの手動によるトゥルーカット針での前立腺生検からの移行期であった。指ガイド下で経直腸的前立腺生検を行う際,特に手動で生検する場合など手技の優劣がそのまま標本の採取量,直腸粘膜損傷や出血などの合併症,所要時間などに直結した。現在においても直腸診で癌病巣の局在を疑う部位に対する指ガイド下での狙撃生検(directed biopsy)が必要な場合がある1)。手技に不慣れな研修医時代に工夫し,現在でも用いている手技を紹介する。以前に西本先生らによる手技の工夫が紹介されており,併せて参考にしていただきたい2)。
手技(図を参照)
A:滅菌手袋を着用し,生検針保護用チューブの先端を斜めに切断し角をトリミングする。約10cm長に切断し,先端の2分の1位はチューブをつぶして扁平にしておく。
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