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特集 泌尿器科体腔鏡下手術を安全に行うために
後腹膜鏡下腎・尿管手術を安全に行うために
For the safer way in performing retroperitoneal laparoscopic surgery of the kidney and ureter
武田 正之
1
,
座光寺 秀典
1
,
土田 孝之
1
,
荒木 勇雄
1
Masayuki Takeda
1
,
Hidenori Zakoji
1
,
Takayuki Tsuchida
1
,
Isao Araki
1
1山梨大学大学院医学工学総合研究部泌尿器科学
キーワード:
後腹膜鏡下腎・尿管手術
,
気腹操作
,
開腹のタイミング
Keyword:
後腹膜鏡下腎・尿管手術
,
気腹操作
,
開腹のタイミング
pp.649-655
発行日 2005年8月20日
Published Date 2005/8/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1413100372
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要旨 体腔鏡下手術における合併症には,気腹操作に伴うもの,気腹そのものによるもの,腹腔鏡画像の制約によるもの,電気メスに関するものがある。体腔鏡下手術における合併症の予防法としては,1)常にモニターで確認しながら手術を施行すること,2)盲目的な操作は行わないこと,3)周囲臓器,後面の臓器や組織に注意すること,4)器械,器具の操作をよく知っておくこと,5)気腹圧はできるだけ低圧にすること,6)気腹装置,電気メス,超音波メスなどの作動状態に常に注意をすること,である。体腔鏡下手術において知っておくべき基本的事項には,使用装置と使用器具に関することと,手術操作に関することがある。開腹のタイミングとしては,①視野が確保できない出血,②体腔鏡下ではコントロールできない出血,③体腔鏡下手術手技では修復できない臓器損傷,④長時間手術,⑤その他,これ以上の体腔鏡下手術の継続が困難と考えられるような状況,がある。
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