特集 ここが聞きたい―泌尿器科検査ベストプラクティス
C.内視鏡的検査法
■膀胱尿道鏡
【硬性鏡,軟性鏡】
36.硬性膀胱尿道鏡,軟性膀胱尿道鏡を用いて検査する場合,見え方の違いはありますか。それぞれ,他方に比べ注意する点や所見の記載法について教えて下さい。
黒田 昌男
1
1日生病院泌尿器科
pp.126-127
発行日 2006年4月5日
Published Date 2006/4/5
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1413100083
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1 はじめに
軟性鏡には,画像をイメージガイドファイバーによって伝送し,接眼部から観察するファイバースコープ型と,内視鏡先端部の小型CCDカメラで画像を電気信号に変え,この電気信号が内視鏡内を伝送され,ビデオプロセッサーで処理されモニターに映して観察する電子スコープ型とがある。両者の違いは内視鏡内を伝送するデータが光(画像)か電気信号かの違いであるが,得られる画像の明るさ,解像度は大きく異なる。ファイバースコープ型では,電子スコープ型に比べると暗く,解像度が悪い画像しか得られない。したがって,数年後には電子スコープ型のみが普及し,ファイバースコープ型は使用されなくなると考えられるので,軟性鏡は電子スコープ型に限って話を進めることにする。
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