Japanese
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綜説
泌尿器癌の化学予防
Chemoprevention of urologic cancer
上門 康成
2
Yasunari Uekado
2
2和歌山県立医科大学医学部泌尿器科
2Department of Urology,Wakayama Medical University
キーワード:
化学予防
,
泌尿器癌
,
臨床研究
Keyword:
化学予防
,
泌尿器癌
,
臨床研究
pp.91-99
発行日 2006年2月20日
Published Date 2006/2/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1413100018
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泌尿器癌に対する化学予防は,疫学的研究,実験研究および種々の化学物質を使った大規模臨床介入試験として世界中で行われている。ターゲットは膀胱癌,前立腺癌,腎癌である。膀胱癌にはビタミン(A,B6,C,E),セレニウム,DFMO,非ステロイド性消炎鎮痛剤(NSAID)などが,前立腺癌ではビタミンA,C,D,E,DFMO,フラボノイド,リコペン,セレニウム,5α還元酵素阻害剤などが,腎癌ではビタミンA,C,D,Eなどが試みられている。泌尿器癌の化学予防について欧米で進められている臨床介入試験を主に紹介し,癌化学予防の現状について言及した。
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