Japanese
English
症例報告
陰茎縫線嚢腫の1例
A case of median raphe cyst of the penis
茂木 精一郎
1
,
高橋 亜由美
1
,
田村 敦志
1
,
石川 治
1
Seiichiro MOTEGI
1
,
Ayumi TAKAHASHI
1
,
Atsushi TAMURA
1
,
Osamu ISHIKAWA
1
1群馬大学医学部皮膚科学教室
1Department of Dermatology, Gunma University School of Medicine
キーワード:
陰茎縫線嚢腫
,
傍外尿道口嚢腫
Keyword:
陰茎縫線嚢腫
,
傍外尿道口嚢腫
pp.636-638
発行日 2002年7月1日
Published Date 2002/7/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1412904035
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10歳,男児.外尿道口の腹側の正中からやや右側にかけて,陰茎縫線に接して結節を認めた.病理組織学的に真皮内に単房性の嚢腫を認め,嚢腫壁は重層円柱上皮ないし重層立方上皮で構成され,断頭分泌を認めた.臨床的,組織学的所見より陰茎縫線嚢腫と診断した.陰茎縫線嚢腫は陰茎の腹側の縫線上に生じる比較的稀な嚢腫である.発生起源の違いから,陰茎縫線嚢腫と傍外尿道口嚢腫に分類されている.両者の臨床的,組織学的相違について過去の報告例を検討し,考察を加えた.
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