Japanese
English
症例報告
虫蝕様皮膚萎縮症の1例
A case of atrophodermia vermiculata
森口 八重子
1
,
小楠 浩二
1
,
森脇 真一
2
Yaeko MORIGUCHI
1
,
Kouji OGUSU
1
,
Shin-ichi MORIWAKI
2
1富士宮市立病院皮膚科
2浜松医科大学皮膚科学教室
1Department of Dermatology, Fujinomiya City General Hospital
2Department of Dermatology, Hamamatsu University School of Medicine
キーワード:
虫蝕様皮膚萎縮症
,
先天性白内障
,
乳児湿疹
Keyword:
虫蝕様皮膚萎縮症
,
先天性白内障
,
乳児湿疹
pp.630-632
発行日 2002年7月1日
Published Date 2002/7/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1412904033
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3歳4か月,男児.生後6か月頃より両側頬部に点状あるいは網目状の陥凹性病変が出現,またところどころ面皰様の黒点も混じるようになった.皮疹は徐々にその数を増し,額部,上眼瞼,オトガイ部にまで拡大したが,その傾向は2歳3か月頃まで継続した.既往歴に乳児湿疹,先天性白内障があるが,現在まで脱毛や成長障害は認められない.組織学的には表皮の萎縮と真皮内の角質嚢腫形成,膠原線維の変性を認めた.発症が乳児期という点が典型例とは異なるものの,特徴的な臨床所見と病理組織像より虫蝕様皮膚萎縮症と診断した.現在,皮疹の進行を認めないため,無治療にて経過観察中である.
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