Japanese
English
治療
肝硬変に伴う汎発性皮膚瘙痒症に対する種々の止痒法の試み
Various antipruritic therapies for generalized pruritus associated with liver cirrhosis
萩原 正則
1
,
江畑 俊哉
1
,
幸田 公人
1
,
上出 良一
1
,
新村 眞人
1
Masanori HAGIWARA
1
,
Toshiya EBATA
1
,
Masato KOHDA
1
,
Ryoichi KAMIDE
1
,
Michihito NIIMURA
1
1東京慈恵会医科大学皮膚科学講座
1Department of Dermatology, The Jikei University School of Medicine
キーワード:
肝硬変
,
肝細胞癌
,
汎発性皮膚瘙痒症
,
赤外線ビデオカメラ
Keyword:
肝硬変
,
肝細胞癌
,
汎発性皮膚瘙痒症
,
赤外線ビデオカメラ
pp.568-570
発行日 2002年6月1日
Published Date 2002/6/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1412904017
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62歳,男性.肝硬変・肝細胞癌の経過中に,瘙痒を伴う紅色丘疹,掻破痕が生じた.ステロイド剤外用,抗アレルギー薬内服により皮疹は軽快したが,強い瘙痒が持続した.瘙痒を客観的に把握するために,夜間就寝中の掻破を赤外線ビデオカメラを用いて測定した.全記録時間に対する全掻破時間(total scratching time)の割合(TST%)は8.9%で,アトピー性皮膚炎の中等症例と同程度の掻破が観察された.肝疾患に伴う瘙痒に有効との報告のあるナロキソン,オンダンセトロン,プロポフォールを就寝前に静脈内投与し,瘙痒およびTST%に対する効果をヒドロキシジン,生理食塩水の投与後と比較した結果,ナロキソン,オンダンセトロンにより瘙痒とTST%が減少した.
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