Japanese
English
原著
思春期後発症女性痤瘡患者の血中アンドロゲン動態—プレグナンジオール投与の影響
The effects of pregnanediol administration on serum androgen levels in women with postadolescent acne
相澤 浩
1
,
新村 眞人
2
Hiroshi AIZAWA
1
,
Michihito NIIMURA
2
1相澤ヒフ科クリニック
2東京慈恵会医科大学皮膚科学講座
1Aizawa Dermatology Clinic
2Department of Dermatology, The Jikei University School of Medicine
キーワード:
痤瘡
,
プレグナンジオール
,
free testosterone(FT)
Keyword:
痤瘡
,
プレグナンジオール
,
free testosterone(FT)
pp.103-105
発行日 2002年2月1日
Published Date 2002/2/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1412903835
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プレグナンジオール(ジオール®)は,痤瘡に適応を有するホルモン剤であるが,その奏効機序については不明な点が多い.筆者らは本剤投与による血中アンドロゲンの変動を検討するため,女性痤瘡患者9例にジオール®を1日6錠,8週間投与し,その投与前後における血中free testosterone(FT),dihydrotestosterone(DHT),dehydroepiandrosterone sulfate(DHEA-S)値を測定した.血中DHT,DHEA-S値に有意な変動は認めなかったが,血中FT値は投与8週後にて有意に低下した.以上の結果より,ジオール®がprecursorである血中FT値を低下させる作用を有し,それが痤瘡の改善と関連する可能性が示唆された.
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