印象記
「第9回ヨーロッパ皮膚性病学会(EADV)」印象記
川田 暁
1
1近畿大学医学部皮膚科学教室
pp.188-189
発行日 2001年2月1日
Published Date 2001/2/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1412903485
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EADV(European Academy ofDermatology and Venereology)とは
第9回ヨーロッパ皮膚性病学会(以下EADV)がスイスのジュネーブのPALEXPOという会場で2000年10月11〜14日に行われた.会頭は雑誌DermatologyのChief Editorであるジュネーブ大学のSaurat教授であった.ESDR(European Society for Dermatological Research)が基礎研究中心であるのに対し,EADVは臨床研究が主体の学会である.
初日の11日にはEADVの11の各関連学会(Sister Societies)による特別プログラムが組まれた.12〜14日がEADVのプログラムで,Plenary Lectureが3,シンポジウムが26,ワークショップが32,教育コースが12であった.一般演題はポスター発表でなんと909演題を数えた.その内訳をみると,細菌・真菌感染症が102題,皮膚腫瘍が76題,自己免疫・内科疾患が70題,乾癬およびその関連疾患が61題,骨髄由来細胞による疾患が56題,光関連が52題,STDが52題の順であった.この演題の傾向は日本皮膚科学会総会やアメリカのAADと大きく異なっており,興味深かった.その他,サテライトシンポジウムが15件,ランチョン・セミナーが6件あった.本稿では私が参加した中で興味をひいたものを紹介したい.
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